形容詞の語彙を増やす
形容詞は反対ことばをセットにすると理解しやすくなります
家の中で、「スパイ」、「刑事」、あるいは「探偵」などの役になってキーワードのついた物を見つけるゲームをしましょう。例えば、「固い」と「軟らかい」が目標語であるなら、「固いものはどこかな?」と問いかけ、家中を探しましょう。フライパン、お皿、コップなど、色々な物が見つかるはずです。次に、「固いの反対は何だっけ?」などと促し、「そう!軟らかい!だね。軟らかいのを持ってきて!」と探させましょう。テディーベア、枕、クッション、ボールなどが見つかったら、再度「固い」と「軟らかい」の違いを実物に触ったり叩いたりして音を確認したりし、色々な感覚を通して学習しましょう。どんな感じ?どんな音がした?重さは?など、色々話し合いましょう。写真をとってノートにまとめるのもいいですね。さらに、非現前のものでも、想像してみる練習を促しましょう。「どんなものが軟らかいと思う?」「フォークは固いかな、軟らかいかな?」のように。
反対の形容詞を使って文章を作ってみましょう。例えば、「きれい」「汚い」が目標語であれば、どんな物語が作れるでしょう?
例:
きれいなシャツを着て出かけた。
スパゲッティがついて汚くなった。
洗濯したら、真っ白になってきれいになった。
古本屋さんで安く手に入る雑誌を活用し、イラストや写真を切り貼りして反対ことばのポスターを作りましょう。反対ことばの本や雑誌はもちろん簡単に手に入ります。しかし、自分達で制作するという過程が大切です。考える力、創造する力、整理する力を伸ばし、さらに体験によって記憶が深められます。