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言語聴覚士(げんごちょうかくし)とは

〈言語聴覚士の仕事について〉

言語聴覚士は英語でSpeech Language Hearing Therapistといいます。つまり(音声)表出、言語、聴くことに関して評価や指導、助言をする仕事です。Therapistというとアロマセラピストとかカウンセラーのようなイメージがありますがそうではありません。

日本では1997年に言語聴覚士法が制定され、言語聴覚士が国家資格として認められるようになりました。2017年の時点で、約3万人が言語聴覚士の資格を取得しています。

言語聴覚士の仕事は小児から高齢者までを幅広く対象としています。成人の場合には脳卒中後の失語症、聴覚障害、摂食・嚥下などの問題に対応します。また、小児の場合はことばの遅れや、学習障害、発音や吃音などの支援をしています。

人とのコミュニケーションには、言語、聴覚、発声・発音、認知など様々な能力を必要とします。病気や交通事故、または発達上の問題により機能が失われたり、機能の向上が未熟である人に専門的な支援をして生活をよりよくするよう支えていくのが言語聴覚士の仕事です。

言語聴覚士は活躍する場も広く、医療機関、保健・福祉機関、教育機関など様々です。また、言語聴覚士は医師、看護師、理学療法士、作業療法士、ケースワーカー、臨床心理士、介護福祉士などの専門家と連携しながらチームの一員として仕事をします。

[参考資料: 日本言語聴覚士協会 https://www.jaslht.or.jp/whatst_g.html]

〈言語聴覚士になるには〉

①高校を卒業している場合

文部科学大臣が指定する学校(3~4年の大学・短大)または都道府県知事が指定する養成校(3~4年の専修学校)に通い、卒業することで国家試験の受験資格を得ることができます。

②4年生大学を卒業している場合

指定された大学・大学院の専攻科または専修学校(2年制)を卒業することで国家試験の受験資格を得られます。

上記のように、専門の大学・専修学校などの養成校に通う必要があります。卒業をした上で、国家試験に合格してやっと言語聴覚士の資格と得ることになります。

養成校の授業は非常に幅広く、多くの科目を勉強することになります。医療はもちろん、心理分野、嚥下、音響学、発達など多岐に渡ります。机上の勉強だけではなく、必ず臨床実習も受けなければいけません。各科目の単位を取り、実習もパスし、卒業資格を得た人だけが国家試験を受けることができます。国家試験の前に幾つものハードルがあります。

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