発音の問題例(音の置換と側音化構音)

発音の発達は個人差があるため、あくまで目安ですが次のようなケースに当てはまる場合、言語聴覚士などの専門家に相談してください。 〈ケース1〉 4歳過ぎ(年中さん)だが下記のように発音している。 「かに」を「たに」と言う 「かめ」を「ため」と言う このお子さんは、「カ」の音が「タ」に変わっています。また、「カ」だけでなく「カ行」が全て「タ行」に変わっています。舌の動きの巧緻性が低いとこのようなパターン的な誤りがみられることがあります。 「カ」の音を出すには奥舌(舌の根本の方)を上にぐっと挙げなければいけません。しかし、「かに」が「たに」になってしまうお子さんは奥舌を挙げることができず、舌尖(舌の先の部分)の方が挙がってしまいます。 〈ケース2〉 5歳になって、来年小学生なのに下記のような発音をしている。 「さかな」を「ちゃかな、たかな」と言う 「そら」を「しょら/とら」と言う このお子さんは、「サ行」の音が「シャ」「チャ」や「タ」に変わってしまっています。5歳過ぎてもこのように発音していると幼く見られてしまうことがあったり、周りの子からからかわれたりす ることもあります。そのため、話をすることに自信を失ったり、話さなくなってしまう子もいます。 「サ」の音は、舌尖(舌の先の部分)と前歯の後ろで隙間を作り息を出します。この動きが難しいと誤った音になってしまいます。この場合は、ケース1とは逆で、舌尖を挙げることが苦手なお子さんに多くみられます。 〈ケース3〉 5歳ぐらいになって「ケーキ」と言った時に、音がひずんで聞こえる。 「ケーキ」と言った時に音がはっきりしていない。「チェーチ」のよ

スピーチセラピストの魅力

子ども達に「ことば」や「コミュニケーション」を教えるようになって、今年で12年目です。飽きやすいわたしがこの仕事をこんなに長く続けていけるのはどうしてでしょう。 ずばりお答えします。 わたしにとってこれ以上自分を幸せにしてくれる職業は考えられないからです! セラピストになってから、やっと常に「幸せ」だと思えるようになりました。どんな苦しいことがあっても愛に満ちあふれた素晴らしい瞬間があります。それはこれまで出会った数多くの子ども達やご家族と一緒に目標に向かって挑戦して行く過程で、何度も何度も体験しました。 わたしは子ども達の持っている力を100%信じてセラピーをします。すると子ども達は必ずといってよいほど、わたしの期待や信念に応えてくれます。「ほら、できるよ★」ってウインクされているみたいです。どちらが指導者なんだろう、ってよく思います。 セラピストになって子ども達と本気で向き合うようになって自分の弱さ、傲慢さ、無知に気づき、向き合うようになりました。子ども達は学校や本が教えてくれないことを日々教えてくれます。 ー 謙虚でいること ー 自分の力を100%信じること ー 自分の弱さを受け入れること ー 自分の強みを活かすこと ー 生きているかぎり、成長できること 今日は麻布ルームにお客様がいらっしゃいました。麻布ルームの開所祝いに本を沢山寄付してくださいました。 そして、すっかり大きくたくましくなった息子さんの運動会やカラオケで英語の歌をペラペラ歌っているビデオをパパが見せてくれました。 セラピーを開始した頃はまだ本当に小さくて、ことばも少なくて。。。わたしもこのお子さんの持って

構音(こうおん)検査とは

「発音がおかしいです」「もう年長さんなのに赤ちゃんことばみたいに話すんです」 このような相談があれば、言語聴覚士はまず滲出性中耳炎などの病歴の確認、聴力検 査、そして、口部の器質的な問題の有無と動作の確認をします。 次に行うのが、「構音検査」と呼ばれる発音の検査で、どの音がどのように苦手なのかを確認します。「検査」と聞くと難しそうですが、絵カードを見て、名称を言ってもらうだけなので4歳児さんでも取り組むことができます。かかる時間は10-20分程度です。 発音の産出にはいくつかの段階があり、どの段階に苦手さがあるのかを確認することがとても重要です。検査では次の3つの段階を調べることができます。 ①単音節 「か」「た」「ら」など音を1つだけ言ってもらいます。 ②単語 「さかな、かに、うさぎ」など単語を言ってもらいます。 ③短文 「こうえんに 行きました」などの短い文章を言ってもらいます。 単音だとはっきり言えるのに、単語になると曖昧になったり、自然会話などで長く話すと発音があやふやになるお子さんがいます。言語聴覚士は、お子さんがどの段階でつまずいているのかを確認します。そして、未熟なスキルを一つ一つ明確にし、目標を立て、指導をしていきます。 また、発音が苦手な原因の多くに、口部の筋力の未熟さ、協調運動の苦手さ、唇、舌や顎の可動域の狭さなどがあります。身体の全体的な筋力が弱いお子さんや発達性協調運動障害を呈するお子さんは、粗大運動や微細運動能力だけでなく、口部運動能力にも困難を呈します。そういう場合は、基本的な口部運動を繰り返し行い、まず口や舌の動きの改善を図ります。筋力を改善する練

「何を言ってるかわからない」

ご家族からこのような心配事をよく耳にします。 まだ2-3歳でしたら、もう少し待ってみましょうか、と答えます。しかし、4歳になっても発音が曖昧、年長さんになって自分でも発音が違うことを気にしている、という場合は構音検査を勧めています。 今回から3回に分けて「発音」についてお伝えします。 人は生まれた瞬間に「おぎゃー」と声を出し、この時から発音の成長が続いていきます。 発音にとても重要なのが口の開け方や唇・舌の動かし方や位置です。これらは年齢とともに成長していきます。小さい時には出せない音がたくさんあっても、徐々にいろいろな音が作れるようになっていきます。 日本語の発音はおおよそ6~7才ぐらいには完成します。この時期になっても発音がおかしい、はっきりしないといった場合には何か問題があるかもしれません。 発音に異常がみられる原因は大きく分けて2つあります。 1.発声器官の異常や病変などの問題  鼻、口腔内、舌、歯などに先天的に異常があるとうまく発音できないことがあります。脳血管疾患や後遺症などが原因となることもあります。また、聴覚の問題が原因になることがあります。 2.音韻認識、発音方法の問題 音韻認識とは、単語がいくつの音でできているのかが分かり、単語の中でどの音がどの順番で並んでいるか分かるようになる能力のことを言います。一般的に、この能力は5歳ぐらいで獲得しますがこれが未成熟だと発音がうまくできないことがあります。 また、発音を獲得する過程で舌の使い方などを間違って学習してしまうことがあります。 これら以外にも発達全体や言語に遅れがある場合にも発音に異常がみら

麻布セラピールーム開所のお知らせ

10月から麻布十番駅にセラピールームを開所しました。麻布十番のメインストリートにあります。セラピールームは植物の緑と太陽の光で満ちています。 5Fのセラピールームでは各評価や個別指導を行っています。3Fには待合室がありますのでセラピー中にこちらで待って頂くことも、また、麻布十番の商店街でお買い物や用事をして頂くこともできます。六本木も徒歩圏内です。 こちらに置いている教材、本、パズル、玩具などはほぼ90%寄付して頂きました。 クライアントの皆様、セラピストの同僚、友達の励ましに日々感謝を込めて。 麻布セラピールーム

麻布セラピールームでできる検査

「何となく発達に問題がありそうだな」「ことばが遅いんじゃないかな」と漠然と感じていても、なぜコミュニケーションが難しいのか、が曖昧では、ことばの発達や社会スキルを促すことは非常に困難です。適切なコミュニケーションというのは、単にことばの「量」を増やしたからといって改善できるものではありません。「質」の改善が必要です。 言語・コミュニケーションのスキルを改善するために必要なことは、正しい評価をすることです。つまり、苦手な部分はもちろん得意な部分を正確に知ることが不可欠です。 ルクリエの麻布セラピールームでは、全体発達および言語面の評価を行い、その結果を基にスキル目標の内容および優先順位を明確化にすることを心がけています。お子様の状態を保護者からヒヤリングし、適切な検査を選択し、検その結果を基に、指導方針・指導内容を作成します。 【ルクリエで評価できる検査とその概要】 【知能検査】 ・WISC-Ⅳ知能検査 適用年齢 5歳0カ月 ~ 16歳11カ月 この検査は全体的な認知能力を表すIQを出すことができます。また、「言語理解・知覚推理・ワーキングメモリ・処理速度」の4つに関してそれぞれ指標で表すことができる検査です。全体的なバランスを確認することができます。 【言語検査】 ①発音に関する検査 ・新版 構音検査 適用年齢 幼児~成人 発音に問題があるかを調べることができる検査です。どの音に誤りがあるのかを単音、単語、文レベルで確認することができます。この検査をすることで、すぐに練習につなげていくことができます。 ②単語の能力を知る検査 ・PVT-R絵画語い発達検査 適用年齢 3歳0カ月

スタッフ紹介

10月からルクリエの専属の言語聴覚士として仲間入りした船平舞さんをご紹介します。 これまで訪問指導を主にお手伝いして頂いていましたが、麻布のセラピールームも開所し、今後は舞さんに麻布ルームでも大活躍して頂きます! 船平 舞 言語聴覚士 名古屋で生まれる。父の仕事の転勤で千葉・埼玉、仙台など様々な場所で子供時代を過ごす。大学、大学院では日本語学に興味を持ち、日本語教育なども勉強する。学生時代に言語聴覚士の仕事を知るが、資格取得までは考えずに卒業する。 卒業後は法律事務所、大学の研究室などで事務の仕事をする。自分の子供を育てる中で言語の獲得に関心を持つようになる。言語聴覚士になる夢をあきらめきれず、息子が3歳の時に一念発起して養成校に通い2014年に国家資格を取得する。 【言語聴覚士としての今後の目標】 コミュニケーションの難しさ、そのことによる生きづらさを感じている人たちの支援活動。 構音、吃音、言語の遅れを呈する子どもおよび家族の支援、助言活動。 幼稚園や学校などへの訪問。 言語聴覚士の仕事、ニーズ、魅力を広く多くの方に知って頂くための啓蒙活動。 幼稚園、小学校、並びに教育・福祉・医療に関わる場所における言語聴覚士の役割や必要性の認識を改善する。 【言語聴覚士の魅力】 多くのお子さんや、その家族と直接接することができること。 一人として同じ人はいないことが実感できること。 言語、コミュニケーションの難しい部分を一緒に伸ばせた時の感動は何にも変えられない。 目標に向かって成長する子どもたちやご家族から学べることは非常に多い。

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Photos by Akiko Takata