ことばの発達を促すには(0〜24ヶ月)

「マ」「ダ」「バ」のような子音+母音の音声の産出を促しましょう。 ビックリ、悲しい、嬉しい、といった感情に合わせて声のトーンに変化をつけ、話かけましょう。 こどものささいな働きかけにも意識を向け、注目したり、声かけし、コミュニケーションを取りましょう。 こどもの笑い声や表情をまねて返しましょう。 動きの模倣を促しましょう。いろいろな手遊び歌をどんどん一緒にやりましょう。 自分の行動を音声化しましょう。例えば、今やっていること、これから行くところ、これからすること、見ていること、など、ことばにして話しかけましょう。 色、数、特徴なども言語化(音声化)して語りかけましょう。 動物の鳴き声などをおしえ、一緒に言いましょう。 絵本を読む時には、ゆっくり、はっきり、聞き取り易く分かりやすいことばを使いましょう。2語文、3語文と増やしていきましょう。 参考文献:American Speech-Language Hearing Association

イントラバーバルのスキル

ミニカーの名前、トーマスの仲間の名前 、色名などはよく知っているけれど、ことばのやりとり(イントラバーバルのスキル)となると身近な質問応答が難しいお子さんがいます。ことばのやりとりは空気の流れのように目には見えないため視覚優位の子どもにとって、つかみどころがなく分かりにくいものです 。絵や写真を活用し視覚的情報とことばとをセットにして、やりとりが把握しやすいように工夫しましょう。 目的1:「お名前はなに?」の質問に応えられるようになる。 用意するもの:こどもの顔写真(ひとりだけはっきりと写っているもの) 1)「お名前は?」と聞きながら、こどもの写真を提示し、1〜2秒以内に「○○(名前)」とはっきりとわかりやすく言います。こどもが「○○」と音声模倣するように促します。 2)1)で自然に音声模倣できるようになったら、「お名前は?」とだけ質問し、こどもの反応をみましょう。もし自発的に応えられないようであれば、語頭音(例えば「ひかる」という名前であれば「ひ」)だけヒントで提示し反応をみます。繰り返し行うと語頭音ヒントなしでも自発的に言えるようになります。言えたら、「そうだね!!○○だね!」とたくさん褒めてあげましょう。 3)2)ができるようになったら、写真を使わずにことばだけで質問します。何も応えられない場合は語頭音ヒントだけ提示します。それでも難しければ写真を提示します。 ★ 同様に、家族のメンバーの名前も練習しましょう。例えば、パパの名前の練習のときは、パパの顔写真を使い、「パパの名前は?」と聞きます。 目的2:「いくつ?(何歳?)」の質問に応えられるようになる。 用意するもの:数

分類の能力(Classifying skills) を伸ばすために

ことばの概念の発達に欠かせないものの一つは「分類」能力(Classifying Skills)です。分類という能力は、わたしたちの考えを順序よく整理し、論理的に考えるために不可欠な基礎能力です。 このスキルを伸ばすためにも日常生活でよく使う物についてその用途や機能を話し合いましょう。遊び心を忘れずに、なぞなぞやゲーム感覚で取り組んでください。 「物の用途や機能」(function) に関する質問の例: <入浴中>「髪の毛をあらう時に付けるものはなーんだ?」 答え「シャンプー」 <歯磨き中>「歯を磨く時に歯ブラシにつける物ってなんでしょう?」 答え「歯磨き粉」 <砂場>「トンネルや穴を掘るのに使う物ってなにかな?」 答え「スコップ」 <ジュースなどをこぼしてしまった時>「テーブルを拭くのは?」  答え「タオル/ティッシュ/フキン」 応用力を身に着けるためには: ポイント1)実物ではなく絵カードや写真を利用しましょう。 ポイント2)実際の活動以外の時に、「もんだいでーす」などと言って質問してみましょう。 ポイント3)子どもが問題を出せるように促してみましょう。字が読めるお子さんなら問題を紙に書いてあげるといいでしょう。徐々にヒントの紙を見る頻度を減らし、ひとりで質問できるように促しましょう。 「なぞなぞ」が難しい場合には: ポイント1)選択肢を2-3ほど提示しましょう。例えば、「シャンプー」という答えがでなければ、「石けん、シャンプー、タオル」というように。 ポイント2)選択肢でも難しければ身振りや語頭音ヒントを与えるなどして答えが言える

フクロウのろうどくかい

今日は最近インスピレーションを頂いた友人の活動についてご紹介したいと思います。 フリーランスの家庭教師である村田さんは、発達障害を呈する子どものためのABAをベースにした教育支援活動をしています。その傍ら、「フクロウのろうどくかい」というコミュニティーをH26年に発足し、定期的にプロの声優さん、音楽家、プロデューサーらによる朗読会/読み聞かせ会を主催しています。 フクロウのろうどくかいは「障害の有無に関わらず本物に触れて感動を」をコンセプトに、大声で叫んでしまう、離席ばかりしてしまう、といった問題行動の有無に限らずどんな子どもでも、あるがままの姿で芸術の素晴らしさを体験できる場所を提供しています。 先月26日(日)、まつど市民活動サポートセンターで行われた第5回目の朗読会を見に行くことができました。 小さな会場に入るとすぐにステージ前の大きなピンクのマットに目が止まりました。マットの上には5−6歳の男児が2人いて、踊っていると思ったら突然体当たりしたりと常に落ち着きなく遊んでいました。 コミュニティーの代表者らが開催の挨拶などをしている間も、この子たちは休み無くピョンピョンし、声を出すなどしていましたが、その男児のお母さんを除いた誰ひとりとして注意する大人はいませんでした。 つまり、本当にこのコミュニティーのお客さんは「子どもたち」なんですね。大人の挨拶話なんて子どもたちは全く興味ないわけで、そのつまらない挨拶を静かに座って聞くことを強要していませんでした。 声優さんたちがステージに並び、待ちに待った「プロによる読み聞かせ」が始まるやいなや、男の子達はマットの一番前で体育座り

マンドスキルを伸ばしましょう

「子どもの要求(マンド)スキルをどうやって伸ばせばよいですか?」という質問をよく聞きます。 まず大切なことは、子どものモチベーションを高めるための工夫をしましょう。また、子どもが要求できたら、その要求したものを素早く子どもに与える際、笑顔や声かけを忘れないようにしましょう。 <<ポイント>> 1. 子どもが大好きなものを使う 子どもが欲しがるもの(食べ物、おもちゃ、人形など)をすぐに渡すのではなく、ちらっと見せます。子どもに合った適切なコミュニケーション手段(ことば、身ぶり、AAC(絵カードやコミュニケーションブックなど)で要求(mand:マンド)できるように、最初は手助けしながら行います。要求できたら素早くmandしたものを渡します。この時、「玩具って言えたね」「チョコレート、だね」など、望ましい行動を具体的に言語化或は身振り(サイン)で褒めてあげます。このやりとりを繰り返しながら、子どもはことばや身ぶりがもつ意味やコミュニケーション機能について理解していきます。 2.  子どもの言語発達レベルに合わせてマンドの手段を選択する ことばの表出が全くない子ども→「ちょうだい」の身ぶりやサイン、AAC (PECSやコミュニケーションブックなど) 音形が不明瞭でも発話がある子ども→「ちょうだい」に近い発話やイントネーションやでも十分! 単語レベルの発話がある子ども→「〜(を)ちょうだい」→「ありがとう」 2〜3語の発話がある子ども→適切な動作語も発するように促しましょう (例:○○が欲しい ○○取って ○○開けて など) 3. 小分けにして与える マンドを

IEPの重要性

ここ最近、関東首都圏外からのABLLS-R®日本語版のご注文が入ってくるようになりました。 なんと、昨日は愛媛県、そして今日は鹿児島県からです! ことばの発達面だけでなく、子どものADLスキル、集団スキル、遊びのスキル、読み書き計算のスキルなども評価でき、子どもの包括的な発達レベルを数値的に把握できるABLLS-R®が、日本全国に広まりつつあることが実感できて本当に嬉しいです。 アメリカではIEPに基づいた療育支援が義務化されていますが、日本では文部科学省は義務化をしていないため、15年度の調査では公立小中の1割、公立高校の4割が作成していませんでした。 また、IEPを中学や高校に引き継ぐかどうかは各校の判断に任されています。そのため指導方針が把握されないまま指導され、特に高校では適切な進路指導ができないという状況にあるとされています。 文部省は20〜22年度に始まる小中高校の新学習指導要領での義務化を検討しているようですが、あくまでも「検討」の段階。実際に実施されるのはいつのことになるのでしょうか。 わたしがこれまで支援してきた子ども達の多くがIEPなしで指導を受けています。 「前回に通っていたセンターのIEPを見せて下さい」と保護者に聞いても「え?なんですかそれ?」という回答がとても多いです。そして、「(セラピストから)プログラムは特に頂いていません」という回答も珍しくありません。 ABLLS-R®日本語版は評価ツールだけでなく、IEP作成の手引き(ガイド)でもあります。 是非とも、発達障害を呈する子どもたちを支援しているOT、ST、ABA/VBセラピストだけでなく、園や学

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